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Live ​Report 

2017.03.22 仮BAND Connect to U.S.B. @新宿BLAZE

Reported by 芙花

 

昨年11月のU.S.B.Tour-3ファイナルの横浜から約4ヶ月。

今回は仮BANDとのコラボということで、どんなステージになるのか期待が高まります。

 

開場するとバリさんのDJが既に始まっているのはいつものU.S.B.のライブと同じ。

U.S.B.ファンとしてはホッとする感じですが、仮BANDのファンの方はあまりDJを目にする機会も無いので少し驚かれたかな?

 

代表とリーダーも登場し、いよいよU.S.B.のステージがスタート。

1曲目は新曲”Front of the Factory”。宇佐美さんのラップがとにかくカッコ良い!

U.S.B.を知らない人が多いだろう、ということで「自己紹介ソング」として作られたというこの曲。

まさか新曲が聴けるとは思わなかったのでのっけから嬉しいサプライズ。

 

圧巻だったのは代表・須藤さんのベースソロ。

「叩け、叩け、例えばこんな風に」という歌詞に続いて須藤さんがスラップでベースソロを弾き始めると会場から「おおっ」というどよめきが。

一瞬で会場全体を惹き付けるプレイ、さすがです。

続いてバリさんも華麗なスクラッチを決めると歓声が上がっていました。

 

2曲目はU.S.B.ファンにはおなじみの“About Us”。

この曲はU.S.B.Tour1の時から演奏されている曲だけに、イントロを聴いただけで色々こみ上げて涙が出てしましました。

この曲をまたライブで聴けることが本当に幸せ。

 

“Together”では恒例のコール&レスポンス。

U.S.B.のライブを始めて見る方も多かったと思いますが、大きな声でレスポンスがあり、代表も嬉しそう。

さすがに300人のお客さんとのコール&レスポンスは迫力ありました。

地元・新宿ネタとして「客引きダメ~!」という代表のコールで笑いも起きていました。

1曲目では演奏で沸かせた代表、「ビジターゲーム」であっても臆することなくお客さんとの一体感を出せるあたり、

ベーシストとしての実力は言わずもがなですが、パフォーマーとしての華も感じさせます。

大きな会場であっても対バンでも、U.S.B.のライブを引っ張っていってくれる「代表」の頼もしさはいつも通り。

 

Bass’n Voiceで盛り上がった後は、U.S.B.スタイルでバラード”Welcome Home”、”Key”を続けて2曲。

「ここからは賑やかな曲ばかりです!」という代表の宣言で始まった後半戦、須藤さんのベースから始まったのは”Hot Rod”。

ベースと客席との掛け合いから曲が始まると手拍子が起こり、須藤さんが客席に降りると会場の盛り上がりも最高潮。

広い会場を縦横無尽に動き回り、椅子渡りも披露して会場を沸かせた代表。

今日のステージ、結構高いけどステージに上がる階段がない?と思ったのですが、軽々とステージに上がってしまった須藤さん。

相変わらず高い身体能力と素晴らしい運動神経ですね。

 

”Hot Rod”での熱気を保ったまま、”LIKE THAT”へ。会場の多くのお客さんが”Put your hands up!”の声に合せて手を挙げていました。

仮BANDさんのファンの方には、こういう曲調が比較的なじみやすかったのでしょうか。

「扉」で、”Together”で録音したコール&レスポンスの声が使われているのを聴いたお客さん、「あーなるほど」という感じの反応が多かったようです。

U.S.B.ならではの仕掛けができるのはマニピュレーターである宇佐美さんがいてこそ。

「扉」のコーラスも、男性のお客さんが多かったこの日はいつものU.S.B.のライブとはちょっと違った力強い響きで、新鮮でした。

 

 

U.S.B.のライブが終わって間もなく登場した仮BAND。

ギターの藤岡幹大さん、ベースのBOHさん、ドラムの前田遊野さんと超絶技巧のハイパープレイヤー揃いですが、

「しゃべりたくて予定の時間より早く出てきちゃった」(BOHさん)とMCからスタート。

 

この日の仮BANDは若手ジャズピアニスト、桑原あいさんを迎えてのステージ。

1曲目はフュージョンの名曲、“STRATUS”(オリジナルはBilly Cobham)。

細かいリズムを刻むドラムソロから入るこの曲、1曲目から聴き入ってしまう演奏の素晴らしさ。

ジャンルとしては「フュージョン」になるのでしょうが、メタルやロックの要素もあり、とにかくカッコ良い!

 

4月26日に仮BANDのミニアルバム(6曲入り)が出るとのことで、そこから2曲。

「忍者Groove」は和風なテイストもある不思議な曲でした。

 

もう1曲の”Djentleman”は、ヘヴィメタルの1ジャンルである”Djent”の曲ということで、

「タイトルも”Djentleman”とふざけたタイトルになっています!」とBOHさん。

 

仮BANDのミニアルバム、

「これがジャズ・フュージョンの棚に並んじゃうんだよ!間違って手に取った伝統的なフュージョンファンからの

憎しみ、恨みつらみ、妬み・・・そういうの全部受け止めますから!」とBOHさんがおっしゃっていましたが、

確かにフュージョンという概念では括れない、ジャンルをはみ出した音楽だと思いました。

仮BANDのミニアルバム「仮音源-DEMO-」、是非聴いてみたいです!

 

 

個人的に、この日演奏された仮BANDの曲の中で一番好きだったのは、藤岡さんのバラード曲 ”Harmony X”。

ギターのフレーズがとても印象的な曲でした。

YouTubeで、この日と同じ桑原あいさんとのコラボで見られます。33:50ぐらいから。)

 

仮BANDのラスト2曲は、Mission Impossibleのテーマ、トップガンのテーマと映画の曲を2曲続けて。

誰もが聴いたことのある曲ですが、”Mission Impossible”ではスリリングな演奏。

トップガンのテーマではギターで奏でられるメロディに、強さの中にも美しさを感じて「仮BANDならでは」の演奏を堪能しました。

 

仮BANDがU.S.B.を呼び込んでのアンコール、曲は何とInto the Lightening!

U.S.B.のセットリストに入っていなかったので、「聴きたかったな」と思っていたのですが、

まさかここで2グループのセッションという形で聴けるとは!!

 

元々、U.S.B.の3人がそれぞれの技術を駆使していたこの曲ですが、仮BANDのお三方の超絶技巧が加わってさらにすごいことに。

前田さんのドラムによってこの曲により躍動感というか疾走感が加わった感じがします。

この曲をアンコールのコラボ曲として選んで下さったこと、本当に本当に、仮BANDのお三方に感謝です!!

 

 

U.S.B.の持ち時間としては45分ほど。短い時間ではありましたが新曲も含め、「U.S.B.らしさ」が凝縮されたセットリストだったと思います。

初めてU.S.B.を見る方がほとんど、という状況でしたがコール&レスポンスや須藤さんの客席乱入、「扉」でのコーラスなど、

楽しそうに参加しているお客さんが多かったのはU.S.B.ファンとしても嬉しく思いました。

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