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Live Report
2016.11.18 U.S.B.Tour-3 Final @横浜7TH AVENUE
Reported by 芙花
2015年11月18日、最初のツアーの千秋楽を迎えたのもここ、横浜7thAvenueでした。
あれから1年。U.S.B.Tour2.1(8公演)、U.S.B.Tour2.2(9公演)、そしてU.S.B.Tour-3のここまでの12公演を経て、
1年前と違うどんなステージを見せてくれるのか。
千秋楽らしい高揚感に包まれた客席、“Dance With You”から総立ち。
今回のツアーは1曲目から立っている会場が今までより多かったように思います。
最初のツアーは客席も「様子見」な感じが強かったような(笑)。
“U.S.B.”の間奏でのコール&レスポンスでの声の大きさに嬉しそうな須藤さん。
“Veronica”のサビでバリさんと須藤さんがタイミングを合せてジャンプするところがあるのですが、
この日はわかりやく「飛ぶよ」と合図を送ってくれて、客席もみんなでジャンプ。
“Painful Heart”もこの日はスムーズに演奏に入れて一安心。”Welcome Home”も、
1年前の千秋楽を思い出しながら聴くと色々な想いがあふれてきてしまいます。
少ししんみりした所で、がらりと曲調が変わって“Together”へ。
横浜7th Avenueではおなじみの「中華街!」(中華guy?)のコール&レスポンスもあって、
客席も楽しく盛り上がって「バリちゃんタイム with suto」へ。
“September”、もはやセットリストの一部といって良いぐらい、踊ったりサビで手を振ったりする客席、それに応える須藤さん。
一方、宇佐美さんは「作業」に集中されているようですが、それでも曲に合わせて体が動いているのはさすが、
ついつい音楽には反応してしまうのかな?
後半戦の新曲2曲。
“Into the Lightning”については、「初日の出来からすれば、よくここまで来た」と正直な感想も飛び出しました。
もちろん初日からステージに載せるだけのクオリティはありましたが、やはりツアーの中で進化していくのがU.S.B.の最大の特徴。
そういう意味では、それぞれの演奏も、全体としての楽曲の完成度もライブを重ねる毎に上がっていったこの曲が、
今回のツアーでのU.S.B.を象徴する曲と言えるのかもしれません。
後半の「ガツガツ曲」に突入。「ポーカーフェイス」でのラップ部分や煽り、「ゆるんだ胸元に~」での宇佐美さんの仕草、
何度見てもハッとするほどの色っぽさ。
Hot Rodで大暴れした後、”LIKE THAT”。客席も汗だくになる熱さでした。
本編ラストの「扉」。
録音された声とお客さんの生声がコール&レスポンスになったり重なりあったり。
「la la la la la~」のフレーズを歌いながら、このままずっと歌っているから終わらないで…と切なくなりました。
アンコールの”北極星”、そして本当にラストの”About Us”。
この曲が終わったら本当に終わってしまう・・・と涙をこらえるのに必死でした。
マニピュレーター、ベース、DJとそれぞれの分野の超達人ですが、普段手がけている音楽は全くといって良いほど異なる3人。
どんな音楽になるのか想像も付かず、あれほど「予習」なく見に行ったライブも初めてだったなあ、と1年前を思い出します。
代表・須藤さんはもちろん、誰もが知るフュージョン界の名ベーシスト。人気フュージョンバンドのTRIXをはじめ、
様々なユニットやセッションで活躍されていらして、その音楽の幅広さには驚くばかりですが、
U.S.B.ではまた新たな一面を見せてくださいました。
バリさんは、クラブでのDJや バックバンドでのプレイを目にする機会はありますが、主役の一人としてステージに立つ姿を見ると、
改めてそのプレイの鮮やかさ、バンドにDJがいることの意味、というものをしっかり魅せてくれたと思います。
そして「リーダー」宇佐美さん。普段はステージに立つ姿を見る事が出来ないのが本当にもったいない!
“ポーカーフェイス”や”LIKE THAT”で見せてくれた色気、カッコ良さを存分に感じさせる堂々たるパフォーマンスぶり。
客席からも大きな歓声を浴びていましたね。この1年、最も劇的な変化を遂げたのは宇佐美さんかも知れません。
今回の新曲、”Into the Lightning”を含めU.S.B.の素晴らしいオリジナル曲を作曲されていることからも分かるとおり、
U.S.B.のサウンドを方向付けるキーマン。決して「ネタ」ではなく、名実ともにU.S.B.のリーダーですよ!
これでU.S.B.はひとまず「解散」となり、メンバー3人もそれぞれのフィールドに戻っていきます。
でもきっと近いうちに、さらなる「バージョンアップ」を見せてくれると期待しています。
U.S.B.Tour-4でお会いできる、その日を楽しみに・・・